ちびっち、生後17日♪（密告者）

産後帰っていた実家から我が家へ戻ってきた。
今まではちびっちのお世話だけで良かったが、今日からは家事もしなければならない。
…とはいえ、ちびっちがしっかりしてきたらすぐにでもちびっちと職場復帰しなければならない私、こんなことで大変なんて言ってられない。
それに家に閉じこもってばかりの生活は私にはあわない。
早くちびっちとお散歩もしたい♪
帰ってくればご飯の買い物なんかも行かなきゃいけなくなるからちびっちとお出かけも出来るぞ♪
…そう思っていたのだが。

母から禁止令が出た。
『ちびっちがかわいそうだ』という。
そんなこと言ってたら買い物も出来ないじゃん！って言いかえしたら、仕事が忙しいのに関わらず
『私が昼休み、アンタの家に行ってちびっちを見ててあげるから、その間に買い物に行きなさい』とのこと。
そんなぁ！過保護な！お母さんに手間かけたんじゃ家に帰った意味ないじゃん！
…でもちっとも聞き入れてくれない。
仕方なく母に甘えてちびっちを見ててもらうことにした。
…でもどうしてそこまで言うかなぁ？

母が意地になる理由がすぐにわかった。
私も両親もこの地元で商売をしている。
下手すりゃ、私のことを小学生の頃から知っている人も、お店のお客さんもそこらじゅうウロウロしている。
そういった人たちに一人も会わずに買い物をするのはほとんど無理に近い。
それはそれでいいじゃん♪ちびっちを紹介できるし♪って思っていたがそれが間違いだった。

知っている人に会うと必ず聞かれる質問。
『今、何ヶ月??』
まだ1ヶ月経ってないと知ると、その場では
『あら、気をつけてねぇ』ぐらいで済むのだが、そのあとわざわざ両親のところに『見たわよぉ！』と報告に行く人も何人かいるらしく、母はそういう人たちに
『ダメじゃない〜。あんまり外に出しちゃぁ…』とお説教を受けているらしい。
…私も両親もこのあたりじゃぁ知名度が高すぎた。
こうなると町中に密告者がいる状態。
母が意地になるにもよくわかる。

…仕方ない。ちびっち、早く大きくなってね。