結婚式後初めてのお休みである。

今週日曜日が父の日なのでプレゼントを買いに行くことにした。

うちの父は何をあげても喜ばない。
誕生日、父の日には必ずプレゼントを用意するが、毎年悩まされる。
お酒も飲まない、タバコも吸わない、趣味はゴルフとパチンコ。
ゴルフの道具は父の商売柄、自分で仕入れてくる。

それでも毎年いも(妹)と頭を悩ませて考えてプレゼントをする。
あげるとすごくうれしそうな顔で
『おっ!ありがと!』と受けとってすぐに包装を開ける。
そしてしばらくうれしそうに触ってたかなぁと思ったら、気がつくとその辺にポイっと置いてある。
…気に入らないのではない。単に物欲がないのだ。
悪気がないのが手にとってわかるので、腹は立たない。
…でも毎年いもと私は『どうしたら喜ぶか??』考えずにはいられない。
そんな果敢な挑戦は毎年続く。

ところが今年は余裕である。
やはり何年か前に悩みに悩んでプレゼントしたあるものが、使いこんだおかげでクタクタになっているのをいもと私は発見♪
『今年はコレだな♪』と先月から話しをしていた。

…というわけでうちの父は悩まずにすんだ。
でも今年からは私には2人お父さんがいる。
そう、旦那の父である。

旦那の家は男3人兄弟なのでどうやら母の日、父の日と言うものをしたことがないらしい。
そのせいか先月の母の日は向こうのお母さんに大変喜んでもらえた。

コレはお父さんにも喜んでもらわなければ♪

…しかし数回しかあったことのないお父さん。
何をしてあげれば喜んでもらえるのかわからない。
そこで旦那に相談することにした。

でもそんなこと考えたことのない旦那は、とっとと会社に行くと逃げやがった。

うーん、ピンチだ。

そう思ってるとしばらくして旦那から電話が。
『親父、このところ目が悪くなったって言うから眼
鏡とかは??』
…そんなもん、度数がわかんないじゃない!却下!!

また数分後。
『会社に持って行くカバンがぼろぼろやったで』
…どんな大きさ??
『わからん』
…じゃぁ選べないじゃん!

そう言うと『じゃぁ聞いてみるよ』といってくれ
た。

そうすると意外と向こうからリクエストが出てきた。
『親父、ネクタイが欲しいって。安モンはいらんで。って言ってたで。色は「しっとりとして上品な色だってさ』
…え???

リクエストが出たのはありがたい。
でもお父さんが言う『安モン』っていくら??
『しっとりとして上品な色』って何色??

『もうちょっとヒントちょうだーい(泣)』といったが旦那は
『忙しいんじゃ!がんばれ』といって電話を切ってしまった。

仕方ない、とりあえず百貨店にでも行くか。

電車で10分ほどの大きな百貨店のネクタイ売り場に行って、そこら中のおねぇちゃんに聞いてみた。

『「しっとりとして上品な色」ってどんな色ですか??』
…みんな困ってしまった。
仕方ない、もう誰も頼れない。

お父さんの喜ぶ顔だけを想像しながらがんばって選んだ。
小1時間かかって選んだネクタイはグレーがかった水色の某ブランドのネクタイ。
コレなら安物って思われないだろうし、お父さんの雰囲気にも合うかも♪

今度の日曜日に旦那が実家に持って行く。
さて喜んでもらえるのだろうか??



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