現在の職業は子供服の店の店長である。
そこにはここ2年ほど毎日遊びに来るお客さんがいる。
『みさ』(4歳)と『あや』(2歳)の姉妹である。

『みさ』は活発で頭のいい子供で4歳児なのにワープロで自分の名前や好きな動物や果物の名前をうつことができる。
字もそこらへんの小学校低学年の子よりキレイな字を書く。
それらのことを誰かに教えられたわけでもなく、自発的に身につけたのだからある意味すごい子供だ。
しかも人懐っこい性格でうちに来るお客さんの子供は100%友達にしてしまう。
当店の営業部長である。

『あや』は驚くほど美人である。
ぱっちりお目々にビューラー要らずの長いまつげ、白い肌に適度なカールのかかった天然パーマの前髪は人形そのものである。
しかもそのかわいい顔で『いい?』とおねだりする。
この女優ブリになんでも許したくなる。
それほどカワイイのだ。

・…ここまで書くと完璧な姉妹であるが、毎日となるとかなり大変である。

『みさ』は頭はいいが要領は悪い。
うまく世渡りしきれないおかげで彼女は毎日のようにママに泣かされる。
みさの言い分もわからないでもないが、その訴え方がうまくママの怒りのつぼに入ってしまうのだ。

『あや』は普通の2歳児に比べるとちょっと小ぶり。
まぁそこがあやの可愛いところなのだが、運動神経もちょっと鈍い目。
実際今日もちょっとした段差から『いっせいのーで♪』とジャンプしたのはいいが着地に失敗。
カエルのように「ベチャ」とつぶれて泣いていた。
 おまけに小ぶりなくせによく食うので腹が出て、どこぞのオヤジのようなスタイルである。
またその腹をボリボリかきながら歩くのでますます親父っぽい。
 その上短気でイライラしやすく自分で靴がうまく履けないだけで『いーやぁぁぁ!』と泣き叫ぶ。
手伝おうものなら暴れだす始末。
しかも私のことはなめきっているので言うことは聞かない。

こんな2人に囲まれて、私も毎日怒りっぱなしである。

なんでも笑って許してやってもいいのだが、毎日来るとなると『ここで許されることが何でもOK』になってしまうと困るので、ママと一緒に厳しいしつけに参加させてもらっている。

そんなこんなで毎日二人が帰る頃には疲れて脱力してしまう。

でも不思議なものでたまに来ない日やいつもより遅れてくる日があると『2人に何かあったんじゃないか?』と心配になってしまう。
…気持ちの上では、みさとあやは私の子供同然である。

8月になればもう1人子供が増える。
みさあやのママと2人で『どう収集をつけよう?』と今からビクビクしながらちびっちの誕生を待っている。

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