販売業をしている私は休みが少ない。
土日、祭日お盆は私にはない。
月3回水曜日がお休みなのだ。
長いこと世間と違う休みを送っていると自然と友達は私を遊びには誘わなくなる。
別にそれが原因で仲が悪くなったり、縁が切れてしまったりということはないので特別気にはしていないが、遊んでくれる人がいないのでついつい寝て過ごすか家事をして終わることになる。
まだ仮にも嫁入り前なのにさびしいものだ。
 そんな私にも最近遊んでくれる人ができてきた。
周りの友達が結婚して、仕事を辞めた人が多いので平日の昼間はみんな案外暇らしい。
うれしいことだ。
 昨日の休みも高校時代の友人のお家にお邪魔し
た。
彼女とは最近ばったり再会してその際に『近々結婚するかもしれない』と話をしていたので、今回会うのはいわば事情聴取をされに行くようなものだ。
 3年前に結婚するときに新築で借りた彼女の部屋は3LDKでしかも丁寧に使ってるのでとてもきれいなマンションだった。
1歳のちょっと人見知り気味でイチゴ好きな娘さんと3人で積もる話を話しながら、彼女がお茶を入れてくれてるときに、何気なく振り返った壁になぜか
コブシ大の穴が…。
『なぁなぁ、これどうしたん?』
『…見た?』
『うん、見た』
『旦那と喧嘩したときに旦那が蹴ったら穴があいてん。そこは柔らかいとこだったらしいねんけど』
…確かに石膏ボードのみでちょうど間柱なんかも入ってないところみたい。
実際石膏ボードは簡単に蹴破ることはできるので知らない人はびっくりするだろうけど。
『しかも子供の手の届くところやから、破けたクロスひっぱたりするから、どんどん大きくなってきてん。』
なるほど…・。
『でな、もうすぐ引越ししようと思うんやけど、クロス張りなおして見えへんようにしたらバレへんかなぁ?』
…いやばれるだろう。
『正直に大家さんに話したほうがいいかもね・・。』
 この話は笑えるけど、笑い事ではなかった。
うちの婚約者もよく暴れる。
すぐ何か蹴るし、すぐ投げる。
最近の喧嘩で派手だったのが、カレーうどんの入ったどんぶりを壁に投げつけたことがあった。
勿論、どんぶりは粉々、カレーは壁にべっとり。
モノが壊れることを非常に悲しく思う私は頭にきて家出の荷造りをしていたら、冷静になった彼がカレーとどんぶりの後始末をしてくれた。
彼は今でも『カレーは投げてはいけない』と後悔している。
一応うちでは喧嘩をする度に約束事ができる。
『モノを投げない・蹴らない』
『めぐさんを殴らない』
『モノを壊さない』
『カレーの後始末は自分でする』…など。
でも平常心を失った彼が覚えていてくれればいいが
暴れれば極端な話、私でも壁をぶち破れるほどもろいものなのだ。
うちの壁も大事にしてやらなければ…。


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